中継機とメッシュ、どっちが速いか試してみた

 気になるのは中継機とメッシュネットワーク、どちらが速いかだろう。

 そこで、Wi-Fiルーターを設置した位置から約30メートル離れた場所で、Wi-Fiルーターに直接接続した場合、中間地点に中継機を設置した場合、メッシュネットワークを利用した場合の3パターンで、Wi-Fiの速度を計測した。

 テスト方法は「Apache HTTP Server」でWebサーバーを構築し、その上で「HTML5 Speedtest」というテストプログラムを稼働させて、これをiPhone XS MaxのWebブラウザーから呼び出しローカルネットワーク内の速度を計測した。親機となるWi-Fiルーターとメッシュネットワークは、AC1200 メッシュWi-Fiユニット Deco M4 2パックを利用(メッシュネットワーク測定時は「AC1200 追加用メッシュWi-Fiユニット Deco M3W」を足して3台構成にした)。中継機は、バッファローの「WEX-1166DHPS」(実勢価格は税別4190円)を利用している。

注:
「Apache HTTP Server」の入手先はhttps://httpd.apache.org/
「HTML5 Speedtest」の入手先はhttps://github.com/adolfintel/speedtest

 約30メートル離れた場所からWi-Fiルーターに直接接続した場合、接続できるかどうかの瀬戸際になってしまい、通信はかなり不安定だった。通信速度を計測しても1Mビット/秒を下回った。Wi-Fiの接続を示すアイコンも、1段階しか表示されていなかった。

 途中に中継機を設置すると、安定して通信できるようになった。接続を示すアイコンの状態も良い。通信速度を測定すると30M~40Mビット/秒程度は出ていた。中継機を設置する効果は十分あったと言える。

 同じ環境でメッシュネットワークを構築すると、通信速度は中継機より2~3倍速い100M~140Mビット/秒程度になった。メッシュネットワークは中継機より導入コストが高く、機器の総取り換えが必要になるのがネックだが、それに見合う効果が出るケースもあるようだ。

30メートル離れた場所から、Wi-Fiの速度を調べた。左から直接接続、中継機、メッシュネットワークの速度。手軽さなら中継機だが、速度を求めるならメッシュネットワークに軍配が上がった
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田代 祥吾(たしろ しょうご)
PC周辺機器メーカーから日経WinPC編集部を経て、現在はフリーランスライターとして活動。日経PC21や日経パソコンなどで記事を執筆している。得意ジャンルはパソコンやスマートフォン、自動車、アキバ系サブカルチャーなど。