トラブルに強いが組み合わせ自由ではないメッシュネット

 一方メッシュネットワークは、Wi-Fi機器同士を網目のように接続して形成した、常に最適な経路で通信できるWi-Fiネットワークだ。途中経路にあるWi-Fiルーターが壊れたとしても、迂回路として別の通信経路が自動的に確立されるので、末端につながったPCやスマホなどのクライアントも引き続きアクセスできる。

 ただ、メッシュネットワークにも短所はある。機器が全てメッシュネットワークに対応しているのはもちろん、同一メーカーかつ同一の製品群でなくてはならないのだ。中継機と違って、購入前に必ず確認する必要がある。

 またメッシュネットワーク対応機器は安くても1台5000~1万円程度と、中継機より割高になるのも欠点だ。なおメッシュネットワークは、本特集の次回に解説する。今回は中継機の使い方を見ていこう。

TP-Link JapanのWi-Fiメッシュ製品「AC1200 メッシュWi-Fiユニット DECO M4」。実勢価格は税別9080円
(撮影:スタジオキャスパー)
[画像のクリックで拡大表示]

有線LANポートを持つ中継機も

 前述の通り、中継機は同じWi-Fi規格に対応していれば、どのメーカーのWi-Fiルーターにも接続できる。

 初期設定は簡単だ。中継機は電源を内蔵している機種が多く、電源プラグをコンセントに挿し込むだけで設置は完了する。あとは、中継機のWPS(Wi-Fi Protected Setup)ボタンを押し待ち受け状態にして、Wi-FiルーターのWPSボタンを押して接続すればよい。SSIDと暗号キーはWi-Fiルーターのものを引き継ぐので、PCやスマホなどのクライアント側の設定変更は必要ない。

 中継機の中には、親機とは別のSSIDと暗号キーを設定できて、そこへクライアントを接続可能な製品もある。

中継機の本体裏側に電源プラグが付いており、コンセントに挿して使う機種が多い。写真はバッファローのWEX-1166DHPSで、コンセントに挿すと電源が入る
(出所:バッファロー)
[画像のクリックで拡大表示]

 有線LANポートを持つ中継機もある。こうした製品は、有線LANポートに接続したPCからも接続設定ができる。また、有線LANで中継機に接続した機器も親機を介してインターネットに接続できる。Wi-Fiに接続できない機器をWi-Fiのネットワークに接続するコンバーターとしても利用可能だ。

中継機の中身はWi-Fiルーターとほぼ同じ。設定画面からも親機であるWi-Fiルーターへの接続設定ができる。画面はWEX-1166DHPSの設定
[画像のクリックで拡大表示]
田代 祥吾(たしろ しょうご)
PC周辺機器メーカーから日経WinPC編集部を経て、現在はフリーランスライターとして活動。日経PC21や日経パソコンなどで記事を執筆している。得意ジャンルはパソコンやスマートフォン、自動車、アキバ系サブカルチャーなど。