林業を中心に先進的な試みを続ける人口約1500人の岡山県西粟倉村に立つ、村に1つの保育園。2016年7月の設計プロポーザルにより受託した。

道路に面する西側から園舎を望む(写真:淺川 敏)
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保育室内観(写真:淺川 敏)
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西側エントランス周辺。外壁には地産スギのラフ材を使用している(写真:淺川 敏)
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中庭をコの字形に囲む縁側(写真:淺川 敏)
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 もともと保健施設だった鉄筋コンクリート造の建物を転用した既存保育園を、村産材を活用した木造・木質の子育ての場に建て替えるという条件に対し、我々が最初に行ったのは、地元の森を案内してもらい、植生や伐採の様子を把握することだった。

 その後、林業組合や加工場を巡り、どういった過程で製品となっていくか、その際の課題や問題点などの聞き込みを行った。さらに、林業に限らず村で活動する様々な人たちになるべく直接会い、彼らの話に耳を傾けることに多くの時間を費やした。

 結果として、村にはすでに豊かな素材や人材があふれており、新しいデザインを付加するというよりも、今あるものの新しい組み合わせ方を提案することの方が我々の責務と感じるようになった。そうすることで園舎とその外側の世界との結び付きや関わり合いがより鮮明になり、この村ならではの、ここでしかできない教育体験になると確信した。

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