東京湾の臨海部に位置し、2020年東京オリンピック・パラリンピックの主会場ともなる有明地区は、高層マンション群の建設が進み、新しい街並みが形成されつつある。江東区立有明西学園は、この地で急増する児童・生徒を見据えて計画された、小・中学を通じて一貫教育を行う義務教育校である。

校舎を東から見る。外壁は人工木材の下見板張り(写真:今田 耕太郎)
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ビオトープのある屋上庭園(写真:今田 耕太郎)
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5階平面図
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4階平面図
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1階平面図
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 この地はかつて都内最大の貯木場を持つ地域であったことから、地場産業である木材を生かしたシンボル性の高い木構造の学校をつくることが、発注者である江東区からの強い要望であった。

 校舎面積が2万m2を超える大規模な建築となることから、鉄筋コンクリートを含む木構造耐火建築として計画した。子どもたちが生活の大半を過ごす普通教室や移動・交流の場を中心に木構造・木質化することで、子どもたちが落ち着ける、木のぬくもりのある校舎づくりを行った。

 子どもたちが9年間を共に過ごす義務教育校のメリットを生かすために、弓状に連なる教室群を耐火集成材の柱が連続する「木の回廊」でつなぎ、一体感を創出した。

 そして、吹き抜けに面する木の大壁面には、様々な言葉や記号などを焼き付けた「ことばの壁」を設けた。それらによって、豊かな木質空間の中で子どもたちが木の特徴や魅力を体感しながら、学年の枠を超えた偶発的な交流が生まれ、自ら学びに興味を持つきっかけとなる場をつくった。

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