スタート以来、日経 xTECHの名物コラムとなった「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第5回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第5回のお題は「なぜ日本のIT産業は没落したのか」。最初に回答する識者は、製造現場のシステム開発などを手掛けた後にCIO(最高情報責任者)を務めた寺嶋一郎氏だ。メインフレーム時代における国産ITベンダーの栄光の本質と、トヨタ自動車に学べずに没落していった課程を明らかにする。さて、人月商売に落ちぶれたITベンダーに明日はあるか。(編集部)

寺嶋 一郎(てらじま いちろう)
TERRANET代表
寺嶋 一郎(てらじま いちろう) 1979年に積水化学工業入社。製造現場の制御システム、生産管理システム構築などに従事。1985年マサチューセッツ工科大学留学を経て、人工知能ビジネスを目指した社内ベンチャー、アイザック設立に参画。2000年に積水化学 情報システム部長に就任、IT部門の構造改革やIT基盤の標準化などに取り組む。2016年に定年退職し、IIBA日本支部代表理事、BSIA事務局長、PCNW幹事長などを通じて日本企業のIT部門を支援する活動に着手。
【質問1】なぜメインフレーム全盛期に日本のIT産業は世界と戦えたのか
【回答】IBM産業スパイ事件が象徴的、メインフレームはコピーで勝てた
【質問2】日本でマイクロソフトやSAP、GAFAが生まれない理由は何か
【回答】ITのプロダクトやサービスの開発部隊のトップが「サラリーマン」だから
【質問3】人月商売が主たる事業となったITベンダーに未来はあるか
【回答】IT業界の発展のためにも人月商売に未来はあるわけがないと思いたいが…

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