日経 xTECHの名物コラム「テクノ大喜利」にIT版として登場した「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第3回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第3回のお題は「2025年の崖、老朽化した基幹系システムをどうする?」。回答する識者の3番手は、土木設計の技術者として従事した後、IT担当に転じて長くCIO(最高情報責任者)を務めた木内里美氏だ。ビジネスデザインの力を持たず、老朽化した基幹系システムをなすすべなく放置するIT部門を叱咤(しった)する。(編集部)

木内 里美(きうち さとみ)
SANTA 会長
木内 里美(きうち さとみ) 1969年に大成建設入社。土木設計部で海洋設計に従事した後、土木設計部システム技術室で部門LANの構築に携わり、1995年に土木情報技術部部長。2001年に情報企画部長、2001年に社長室情報企画部長、2005年に理事 情報企画部長 兼 大成情報システム代表取締役社長。2008年に大成ロテック常勤監査役。2012年にオランを設立し代表取締役に就任。2017年にSANTAを設立し会長に就任。2019年から高知県北川村政策参与。
【質問1】なぜ日本企業は基幹系システムを放置し続けるのか
【回答】 IT部門がビジネスデザインの力を持たず、経営者に再構築を働きかける知恵も裁量もないから
【質問2】日本企業がERPやクラウドをうまく使えない理由は何か
【回答】導入企業の主体性の無さが原因、SI会社の責任も重大
【質問3】老朽化したシステムを抜本的に刷新する秘策はあるか
【回答】地道にやるべきことをやるしかないが、その実践が最も難しい

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