日経 xTECHの名物コラム「テクノ大喜利」にIT版として登場した「テクノ大喜利、ITの陣」。今回はその第2回だ。毎回、複数の識者に共通のお題(質問)を投げかけ、識者にはそれに答える形で論陣を張ってもらう。お題は日本企業のIT利活用の問題点やIT業界の構造問題、そして世間の耳目を集めたIT絡みの事件などだ。

 第2回のお題は「日本ではなぜIT技術者の地位がこんなにも低いのか」。回答する識者の五番手は米国やフランス、ドイツの大学、研究機関で客員研究員を務めた山内麻理氏だ。欧米の教育・雇用制度と比較しながら、IT関係者とは一味違う研究者としての広い視点で、技術者が冷遇される要因や多重下請け構造誕生の理由などを解き明かす。(編集部)

山内 麻理(やまうち まり)
国際教養大学 客員教授
山内 麻理(やまうち まり) 金融機関勤務の傍ら、雇用や経営の研究活動を行う。『雇用システムの多様化と国際的収斂:グローバル化への変容プロセス』(2013)で労働関係図書優秀賞、日本労務学会賞を受賞。最近は欧州の教育システムと雇用システムの連動について研究。カリフォルニア大学バークレー校、フランス国立労働経済社会研究所、ドイツ日本研究所で客員研究員。上智大学、青山ビジネススクール、同志社大学、国際教養大学で教べんを執る。博士(商学)。
【質問1】二流、三流部署のIT部門、なぜ技術者は冷遇されてきたのか
【回答】欧州なら技術者はエリートだが、日本は専門性を評価しない
【質問2】IT業界の多重下請け構造はなぜこんなに発達したのか
【回答】企業規模による賃金格差の大きさがアウトソースを助長
【質問3】デジタル時代に技術者の地位は上がるか、または上げるにはどうする?
【回答】専門性の重視と転職の自由が担保されれば状況は変わる

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