インフラを観光で見に行くという楽しみ方が、マニアだけでなく一般にも広がっている。中でも 八ツ場(やんば)ダムの見学ツアーは、年間5万人以上が参加するほどの人気ぶりだ。日本一の「インフラツーリズム」の現場といえる八ツ場ダムを訪れると、旅行客にダムや地域を満喫してもらうためのアイデアが随所に盛り込まれていた。

 日本を代表する温泉地である群馬県の草津温泉から、車で30分ほどの位置に、異例の集客力を誇る八ツ場ダム(同県長野原町)がある。

 2017年4月に、国土交通省八ツ場ダム工事事務所が「やんばツアーズ」と呼ぶ現場見学会を立ち上げてから、見学者数は爆発的に増加。16年度の約2800人に対して、17年度は約10倍に当たる約2万9000人、18年度は5万人を超えた。

2017年11月の八ツ場ダム工事の様子。右岸側から、建設の最盛期を迎えた堤体を見下ろす(写真:大村 拓也)
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2019年6月の八ツ場ダム工事の様子。上流側の八ツ場大橋から堤体を一望する。コンクリートの打設は完了している(写真:日経コンストラクション)
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 20年3月の完成を目指して24時間態勢で工事が進む現場の姿は、日々変化する。ダムについての知識がない人でも楽しんで見学できるように、ツアーには数多くの仕掛けが施してある。

 見学会のプランは全部で10種類。一般の人、マニア、技術者、小中学生などを対象としたツアーを用意してあり、巡る場所や解説の内容が異なる。そのうちの1つ、「ぷらっと見学会」に記者が参加してきた。

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