新潟県三条市が開催する1泊2日のインフラツーリズム「秘境八十里越体感バス」は、7年目を迎える人気のツアーだ。長期間にわたって継続できているツアーのポイントを探るべく、2019年6月に体感バスツアーに参加した。2日目に訪れた国道289号「八十里越道路」の工事現場を中心に、ツアーの様子をお届けする。

ツアー2日目の午後に見学した「八十里越道路」の工事現場。写真は5号橋梁のP2橋脚で、高さ約80mだ(写真:安川 千秋)
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3人の随行員による手厚いもてなし

 2019年6月22日の土曜日、新潟県三条市が開催するインフラツーリズム「秘境八十里越体感バス」に参加するため、JR燕三条駅に降り立った。集合場所は駅から徒歩5分ほどの道の駅燕三条地場産センター。バスの出発時刻は午前9時なので、上越新幹線を使って東京方面から前泊せずにツアーに参加できる。

 ツアーでは「八十里越」の名称にまつわる場所を巡る。国道289号のうち、三条市下田(しただ)地域から福島県只見町に至る県境部分は「八十里越道路」と呼ばれる。1989年から新潟県、福島県、国土交通省による工事が続く。延長約20kmにも及ぶ。

八十里越道路の位置図(資料:日経コンストラクション)
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 まず1日目に、幕末の戊辰戦争で負傷し、担架に担がれて長岡から会津への「八十里越」の峠越えをした河井継之助の記念館と、三石神社を訪れる。それから2日目は、早朝から5kmの八十里越古道をトレッキングした後に、午後から八十里越道路の現場を回る。

 2018、19年度の旅行企画・実施を担当する新潟交通の髙橋彰・国内企画係長は、「約20kmもの工事現場は他にはない観光素材。かねて着目していた。県外から訪れた人が旅行を楽しめる『着地型観光』でもあり、新潟の発展に寄与できると考えた。ツアーをきっかけに八十里越を知ってもらい、新潟に来たという記憶を残してほしい」と話す。

 今回のツアーの参加者は、記者とカメラマンを含めて9人だ。それに対して、市経済部営業戦略室の小栁章子主任と、市民ガイドの「しただ郷自然くらぶ」の小川もりと会長、新潟交通旅行企画課の小林将幸氏の3人が随行するという手厚いもてなしだ。

左から、新潟交通の小林氏、市民ガイドの小川氏、市の小栁主任、バスを運転するセントラル観光の大石栄太郎氏(写真:安川 千秋)
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