スマホの料金プランは携帯電話事業者によってまちまち。以下では、2019年7月上旬時点の情報に基づいて各社の料金プランを分析していく。

 スマホ料金は、激動のさなかにある。2018年に菅義偉官房長官が携帯電話料金について「4割程度下げる余地がある」と発言したことに端を発して、総務省は「端末代金と通信料金の完全分離」「通信サービスの継続利用を前提としない場合でも端末購入補助は最大2万円」「違約金の上限は1000円」などのルールを打ち出した。

 完全分離をはじめ、一部のルールを反映した料金プランも既に出ているが、今後も新しいルールを反映した新料金プランが登場してくるのは確実だ。ユーザーは自分に最適な料金プランでスマホを使えるように、料金の動向を常に押さえておきたい。すぐに料金プランを見直すつもりがなくても、新プランの特徴や旧プランとの違いを把握しておくことが重要だ。

 今回は、NTTドコモの新プランを旧プランと比較しながら分析してみよう。

ドコモも分離プランに

 ドコモは、2019年6月1日に新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」の提供を始めた。旧プランの新規受け付けは終了しており、新しくドコモのスマホを使い始める人や料金プランを変更する人は、この2つから選ぶことになる。もちろん、ドコモの既存ユーザーは、契約中のプランを継続することもできる。

 ドコモの新プランは、総務省が打ち出した「端末代金と通信料金をひも付けた割引は禁止」という方針に基づいている。いわゆる「分離プラン」と呼ばれるものだ。毎月の通信料金から一定額を2年間差し引く「月々サポート」や、対象機種の購入を前提に毎月1500円を差し引く「docomo with」などは廃止され、端末代金から切り離されたプランとなっている。

 以下、ドコモの料金プランを選ぶポイントと、旧プランから変更した場合の損得を見ていく。同社の料金プランは、2年の継続利用を条件として途中で解約した場合に違約金が発生する「定期契約あり」と、いつ解約しても違約金が発生しない「定期契約なし」で料金が異なる。ここでは、多くの人が選択する「定期契約あり」の料金(税別)で比較した。定期契約なしの場合は、ありの場合に一律1500円を加算する形になる。

大容量の「ギガホ」と段階制の「ギガライト」

 「ギガホ」は、月額6980円で高速データ通信を30GBまで使える大容量プランである。30GBを超過した場合は速度制限がかかるが、それでも最大1Mビット/秒で使えることが特徴だ。

 もう1つの「ギガライト」は、毎月の通信量によって金額が変動する段階制プラン。1GBまでは2980円、3GBまでは3980円、5GBまでは4980円、7GBまでは5980円。7GBを超過すると速度制限がかかって128kビット/秒に減速される。

ドコモの新プランは2択

 毎月の通信量が7GB以内の場合、「ギガライト」を選んだほうが得であることは言うまでもない。一方で、「7GBを超えることもあるだろうが、30GBは要らない」という人は、「ギガホ」と「ギガライト」のどちらを選ぶかの検討が必要だ。

 「ギガライト」に加入して、7GBを超えた場合、1GB当たり1000円で通信量を追加できる。1GBを追加した場合は5980円+1000円=6980円、2GBを追加したら7980円となる。毎月7GBでは足りず、頻繁に通信量を追加することになりそうなら、「ギガホ」を選んで通信量を気にせずに使うのが得策だろう。毎月ではなく、時々超過しそうなら「ギガライト」を契約し、なるべく7GB以内に収めるように使うのが経済的だろう。

 旧プランでは、基本料金に通話定額が含まれたプランを選ぶことができて、「spモード」として、ネット接続料が別途必要だった。新プランでは、必要な人だけが通話定額をオプションで追加し、spモードは「ギガホ」や「ギガライト」に標準で含まれるようになった。

任意で加入できる通話定額オプション

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