技術力の低い、または当事者意識が欠如した発注者に当たってしまったせいで、受注者が大損をくらったという話は絶えない。受注者側の証言を基に、発注者としての資質を疑う理不尽な対応を受けた事例を紹介する。日経コンストラクション2014年7月28日号の特集記事を再構成してお届けする。



 全国展開している建設会社のC社は、ある政令市から受注した8億円強の道路工事で発注者から理不尽な仕打ちを受けた。

 C社の現場は、道路改良工事がメインだ。工区の一部が、国土交通省が事業を進める高架道路の現場と重複していた。

ある政令市の道路工事でのトラブル。取材を基に日経コンストラクションが作成
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 当初、工区が重なる範囲については国が整地をした後、C社に引き渡される計画だった。

 しかし、国による整地が1年ほど遅れたために、C社はその範囲の施工になかなか取り掛かれなかった。C社の工期が迫るなか、政令市や国との全体工程調整会議の場で国が示したのが、C社がこれから施工する予定だった現場を仮設ヤードとして使う計画だった。C社への断りは一切なかったという。

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