労働力不足や人件費高騰で、産業用ロボットの需要が右肩上がりで増えている。ただし、ロボットは買ってきただけですぐに動かせるものではない。所望の動作を登録する教示(ティーチング)や、周辺設備との同期の確保など、稼働させるための準備作業が必要だ。それらは、「ロボットシステムインテグレーション(ロボットSI)」と呼ばれる。

 従来、ロボットSIは、ユーザー企業の生産技術部門や、中小規模のロボットSI事業者が担うことが多かった。ところが、日立製作所やNECといった大手電機メーカーがロボットSI事業への参入を表明。業界の構図が変わる可能性が出てきた。

 なぜ大手電機メーカーがロボットSI事業に参入するのか。参入組の勝算はどこにあるのか。最新の業界動向、および日立製作所やNECの戦略を探る。