ダイハツ工業が2019年7月9日に全面改良した新型軽自動車「タント」は、先行車や対向車がまぶしくないようにハイビームとロービームを自動で切り替えるオートハイビーム(配光可変型)ヘッドランプを、カスタムモデルで採用した(図1、図2)。これまで、コストが高く軽自動車では採用が難しかった部品だが、同社は構造や構成部品の見直しなどでコストを軽減した。同ヘッドランプは小糸製作所製だ。ダイハツの構想を基に、製品を開発した。

図1 ハイビームの配光可変型ヘッドランプを採用したタント カスタム
(撮影:日経Automotive)
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図2 対向車や先行車の位置を検知してハイビームの一部を消灯
(出所:ダイハツ工業)
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 配光可変型ヘッドランプは、ハイビームで走行中、対向車や先行車を検知すると、その車両がいる範囲だけハイビームが当たらないように遮光するのが特徴だ。一般的には、ハイビーム用のLEDチップを水平方向に複数個配置し、遮光したい範囲を照らすLEDの光を消灯して配光を制御する。

 ダイハツが採用したLEDの配光可変型ヘッドランプも、同様の仕組みのものだ。リフレクター方式で、ランプの下部に横長の形状でハイビームのユニットを配置した。ハイビームのエリアは、大きく4つのブロックに分て、それぞれのブロックにLEDチップを取り付けている。

 ハイビームの配光が可変する機能は、時速30km以上で機能する。ルームミラーの位置に設置したステレオカメラで、対向車や先行車を認識。カメラが捉えた光の色と光量を識別して、ヘッドライト、もしくはテールライトか否かを検知する。車であると検知した場合は、該当する範囲を照らすLEDを消灯する(図3)。およそ500m先の車両のヘッドランプを認識できるようにした。

図3 4分割したハイビームのユニットを個別に制御
(出所:ダイハツ工業)
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