血糖値などのデータを記録し、医療従事者と共有するなどして、糖尿病の治療に役立てる――。このような糖尿病の患者向け治療支援アプリ「シンクヘルス」を手掛けるのが、台湾のベンチャー企業のH2である。同社は台湾を中心に日本やシンガポールなどでも事業を展開しており、全体で約30万人が同アプリを利用しているという。そのうち約5万人のユーザーがいる日本では、2018年12月にデンマークの製薬大手ノボノルディスクファーマの日本法人と、2019年3月には損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険との提携を相次いで発表した。

H2のCEOのEd Deng氏
(撮影:日経 xTECH)
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 H2は台北市の地下鉄の西湖駅から5分ほど歩いた場所にオフィスを構えており、Tシャツ姿のCEOのエド・デン(Ed Deng)氏が案内してくれたオフィスには40人ほどの若い社員が働いていた。

 Deng氏は米大手証券会社の投資銀行部門や複数のベンチャー企業を経て、2013年にH2を創業した。創業には4人の祖父母全員が糖尿病を患っていたことが関係している。4人のうち3人が他界したのに対して、残った1人の祖母は血糖値や血圧、体重、食事、運動などの情報を細かく記録して医師と共に治療に役立てていた。その姿を見て、「ITをうまく活用してデータを管理すれば、この祖母のように長生きする人を増やせるのではないか」と考えた。

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