VR(Virtual Reality)用のヘッドマウントディスプレー(HMD)のスタンドアローン化が急激に進んでいる。VR用HMDを普及させるには、外部機器が不要で単体動作する手軽さが重要だからだ。本誌は、コンテンツ開発者からも大本命と期待される米Oculus VRのスタンドアローン型VR用HMD「Oculus Quest」を徹底分解。本記事では、その付属コントローラーの内部に迫った。(Oculus Questの分解はこちら、「Oculus Rift S」の分解はこちら

 「Oculus Quest」の分解作業中のHMD技術者が最も盛り上がったのは、コントローラーの分解中だ。このコントローラーは、「Oculus Rift S」のものと共通である。コントローラーの各部を分解するたびに感心の声が上がり、HMD技術者は「コントローラーの完成度は、設計から細かい実装まで非常にレベルが高い」と興奮をあらわにした。

 例えば、コントローラー上部のドーナツ型の部分に巻かれたフレキシブル基板と赤外発光素子である()。全部で15個実装されている赤外発光素子の全てに、黒い遮光スポンジが取り付けられている点だ。正面以外に赤外線が漏れないように、遮光スポンジの1つ1つが壁のようになっていて、手作業で貼り付けている可能性もあるという。

図 ボタンの動きを磁気センサーで検知か
上部のドーナツ型の部分には、15個の赤外発光素子を実装したフレキシブル基板が巻かれている。グリップボタンにはネオジム磁石が内蔵されていて、ボタン入力のアナログ値を磁気センサーで取得しているとみられる。このほか、電池ケースの外側カバーなどにも磁石が使われ、脱着しやすい設計になっている。(撮影:スタジオキャスパー、日経 xTECH)
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 2点目は、メカニカル機構の設計だ。例えば、トリガーボタンやグリップボタンを押し込んだ際に、外側のカバーとボタンの表面とがぴったり平らになる。丁寧な設計をした上で、設計通りに動くよう「メカニカルな部分にも十分なコストをかけているだろう」とHMD技術者は話す。

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