ライセンス変更や毎年の保守料金の値上がりなどOracle Database(DB)関連のコストに悩むユーザーは多い。社内で複数のOracle DBを利用していたり、重要なシステムでOracle DBを利用していたりすると、Oracle DBの利用をやめることは簡単ではない。Oracle DBを使い続けながら、コストを削減していくための方法はあるのか。今回はオンプレミス(自社所有)環境で利用し続ける場合のコスト削減方法を見ていこう。

 Oracle DBのライセンス費用だけに着目すると、コスト削減は簡単ではない。そこで「Oracle DBを利用しているシステム全体でコスト最適化を考えたほうがいい」とアシストの岸和田隆 データベース技術本部 技術統括部 ビジネス推進部部長はアドバイスする。Oracle DBのライセンス費用だけでなく、システム全体でコスト削減を考えるとその選択肢は増える。

 オンプレミス環境を継続利用する際は、Oracle DBの統合や集約がコスト削減策の基本になる。特に複数のDBを集約する手法は確立しており、「コスト削減を考えた際に、最も一般的な手法になっている」とTISの野口完司サービス事業統括本部エンタープライズ営業企画ユニット経営管理サービス営業部エキスパートは話す。

 集約の方法は2つある。Oracle DBそのものの機能を利用する方法、もう1つはOracle DBの機能を利用して集約したうえで、さらにオラクルが販売するOracle DB専用機を利用する方法だ。

 Oracle DBの機能を利用する方法は、Oracle DBの「12c」から提供されている「マルチテナント機能」がカギになる。1つのインスタンスで仮想的なDB(プラガブルDB)を複数利用できる機能だ。Oracle DBの最上位版であるEnterprise Edition(EE)のオプションとして210万円で利用できる。

DB専用機への集約で運用費用も削減

 マルチテナント機能とともに利用することでコスト削減効果が高まるのが、Oracle DBの専用機だ。オラクルは今、2つのDB専用機を提供している。1つは大規模システム向けの「Oracle Exadata Database Machine(Exadata)」、もう1つは中小規模のシステム向けの「Oracle Database Appliance(ODA)」だ。

Oracle Database Applianceのきょう体
(画像提供:日本オラクル)
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 パートナー企業が販売する場合、Exadataは最小構成で2000万円程度から、ODAは900万円程度からと決して安くない。しかし「Oracle DBに最適化されているため性能が高い。価格性能比から考えるとコスト効率は悪くはない」とアシストの岸和田部長は話す。

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