「それでは1回、死んでみましょう」。インストラクターにそう言われてヘッドマウントディスプレーを装着すると、目の前に扉が開いた状態のエレベーターが現れた。ただし扉の枠の向こうは真っ暗で人を乗せるカゴが存在しない。エレベーターに向かってゆっくり進み扉の枠を越えると、何もない空間を踏み抜いて落下。地面にたたきつけられ、死を意味する赤色が視界いっぱいに広がった。

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落下時の様子
(出所:三菱電機)
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現実で得られない危険を体験

 これは、三菱電機がエレベーター作業者向け研修に取り入れたVR(仮想現実)コンテンツの利用シーンだ。建築物へのエレベーターの設置・納品などを担う据え付け工事の作業者が対象で、1人ずつ冒頭のような恐怖体験をする。

三菱電機のVR研修
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 下林穣ビルシステム事業本部ビルシステム工事統括部工事教育センター工事研修第2G専任は「誤った作業がどのような事故を引き起こすか体験させたいが、建築現場で人体に危険が及ぶ可能性のある研修は困難。そこでVRを使うことにした」という。

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