「プリンターやヘッドセットは、メーカーや性能が異なっても必ずPCにつながる。加えて、PCは接続した機器がプリンターなのかヘッドセットなのかを認識できる。産業機器でも同じことができるようになる」――。

 こう話すのは日本OPC協議会普及部会部会長の岡 実氏だ。同氏は産業機器のデータ交換標準「OPC UA(OPC Unified Architecture)」の目指す世界について、上のように例える。

日本OPC協議会普及部会部会長の岡 実氏
オムロンのコントローラ事業部コントローラPMG主査を兼任する
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 「スマートファクトリー」というキーワードが登場して久しい。工場のあらゆる機器と情報システムをネットワークでつないで製造現場を可視化し、その情報を基に生産計画を最適化したり、改善活動を促したりして生産効率を高める「工場の理想像」を表した言葉だ。

 スマートファクトリーの実現には、現場の異なるメーカーの機器や、異なるOSを搭載する機器もあまねくつないで、データをお互いに交換しやすくする必要がある。その交換手続きを定めたデータ交換標準規格として注目度が高まっているのが「OPC UA」だ。

 OPC UAが生まれたのは2008年。登場から十数年がたつ規格だが、ここ数年で急激に存在感が増した。2015年に、IoT(Internet of Things)で製造業の革新を目指すドイツの取り組み「インダストリー4.0」で「通信の推奨技術」に定められたことが背景にある。

 それをきっかけに、欧州を中心にOPC UA対応機器の需要が拡大。国内の機器メーカーもOPC UAの対応製品を市場に投入し始めた。

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