ノルウェーの首都オスロから北へ約140km、ブルムンダル(Brumunddal)という小さな町に世界一高い木造の複合ビル「ミョーストーネット(Mjøstårnet)」が完成した。日本をはじめ世界中から数千人もの人々が視察に訪れている。建物の高さは約85.4m、18階建て。2017年3月に基礎工事が始まり、総工費5000万ユーロ(約61億円)をかけて19年3月に完成した。

ノルウェーの小さな町ブルムンダルに、世界一高い木造高層ビル「ミョーストーネット(Mjøstårnet)」が完成した。写真は、敷地に隣接するミョーサ湖側から見上げた(写真:武藤 聖一)
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 敷地の場所はオスロ国際空港から車や電車で約1時間の距離にあり、ノルウェー最大のミョーサ湖や高速道路E6号線に隣接している。事業者は、ブルムンダル出身のArthur Buchardt氏とその息子が経営するAB Invest A/S。設計は、ノルウェー・トロンハイムに拠点を持つヴォル・アーキテクター(Voll Arkitekter)が手掛けた。

ボリュームのある集成材トラスが露出しているホテルのベッドルーム。通常のホテルでは見られない客室内の風景だ(写真:武藤 聖一)
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屋上から見たブルムンダルの町並み。手前では高速道路E6号線のインターチェンジの工事が進められている(写真:武藤 聖一)
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 開発のキーマンとなったのが、Arthur Buchardt氏だ。地元の素材や地元の生産者、地元の企業を使って、世界一高い木造ビルをつくりたいと願っていた。そのため、建物に使われた主な木材は、近隣の森から持ち込んでいる。

 建物全体で約1400m3の構造用集成材を使用。構造用集成材は、敷地から約15kmの距離にあるモエルフェン・リムトレ社(Moelven Limtre)の工場で加工した。そのほかエレベーターや階段のシャフト、バルコニーなどで直交集成板(CLT)、床の一部に単板積層材(LVL)を使用している。

ミョーストーネットの外観。高層部のアパートメントにはベランダを設置している(写真:武藤 聖一)
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ホテルのロビーエリアから見たカフェレストラン(写真:武藤 聖一)
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