西向きに開いた下屋の上に、大きな屋根が載っている。深い軒は1階の居室に西日が入り込むのを遮りつつ、室内と庭とを緩やかに結び付ける。屋根の上には野芝を植え、断熱効果を期待する。

 2018年12月、横浜市の住宅地に築38年の住宅を改修した「広がる屋根」が完成した。既存建物の改修再生事業を展開するリビタ(東京都目黒区)とYKK AP(同千代田区)が組み、YKK APの開口部製品を用いながら戸建て住宅を性能向上させる改修プロジェクトの第2弾となる〔写真1〕。

〔写真1〕芝の屋根が深い軒に
築38年の住宅を改修。既存の下屋を西側に910mm伸ばしたうえ、深い軒の出を持つ屋根をかけた。耐震性能(等級3)や断熱性能の向上に加え、軒高や駐車場など法適合していなかった部分を是正することで住宅ローンを得られやすい条件を整えた(写真上:吉田 誠、写真下:リビタ)
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 「中古の木造住宅は、ユーザーの選択肢の1つとして少しずつ認知されてきた」と、リビタ分譲事業本部戸建事業部の宇都宮惇チーフディレクターは話す。その動きを押し進めるためには、新築を含む不動産市場で評価されることが必須となる。耐震や省エネ、断熱の性能を高め、現行法規に適合させる作業が欠かせない。

 断熱改修によって、外皮平均熱貫流率UA(ユーエー)値は改修前の1.81W/m2Kから0.51W/m2Kへと大幅に向上した。

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