センサー駆使して一人ひとりの熱中症リスクを予想

2019/07/30 05:00
真鍋 政彦=日経 xTECH/日経コンストラクション、夏目 貴之=日経 xTECH/日経コンストラクション
出典: ,日経コンストラクション、2018年9月24日号 ,pp.40-42 (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

本記事は、日経コンストラクション2018年9月24日号の特集「灼熱現場」を再構成したものです。

 最高気温35℃を記録した8月下旬の山形県上山市。NIPPOが施工する舗装工事の現場では、強力な日差しだけでなく160℃前後で敷設したばかりのアスファルトから立ち上る猛烈な熱気とも闘いながら、約150人の作業員が働く。

 酷暑の現場では、作業員の体調管理は大変だ。現場を巡回して疲労の見える作業員に休憩を勧めたり、立ちっぱなしの作業員に水分補給を促したりして熱中症を防がなければならない。

 上山市の現場で、大勢の作業員の体調を見守っているのは、女性技術者たったの1人。それでも、体調不良の作業員がいれば、すぐに気付くことができる。実は、この工事ではセンサーを駆使して作業員の体調をリアルタイムで計測しているのだ。

 センサーが熱中症リスクの上昇を検知すると、本人と管理者に自動でアラートを通知。管理者はアラートが鳴った作業員の元へ行って声をかけ、熱中症を未然に防ぐ。

 利用するシステムは、NIPPOとコモドソリューションズ(東京都渋谷区)が共同開発した「バイタルチェッカー」だ。作業員が身に付けた腕時計形の端末と、腰にぶら下げた卵形の機器を組み合わせる。この2つのウエアラブルセンサーが、熱中症を引き起こす2大要因の「作業負荷」と「現場環境」をそれぞれ計測して、一人ひとりの熱中症リスクを予測する。

NIPPOが東北中央自動車道の舗装現場で活用している「バイタルチェッカー」。2018年8月時点で、3つの現場に導入済みだ(写真:日経コンストラクション)
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