米テスラ(Tesla)がバッテリーの自社生産を目指していることが報じられた。同社と提携しているパナソニックなどへの影響はどうか。さらにテスラは、バッテリー向けに日本製アルミニウム合金を使おうとしている。

[1]テスラ、バッテリーの自社生産を目指し研究中

 米テスラ(Tesla)がバッテリーの自社生産を目指して研究中だと米CNBCが2019年6月26日、報じた。「モデル3」などを生産するカリフォルニア州フリーモントの工場に近い研究開発施設で、リチウムイオンバッテリーのセルの設計やプロトタイプの製作などに取り組んでいるという。テスラは同月からバッテリーの設計や製造装置、製造プロセスを専門とする技術者の募集も始めた。ただし、自社生産が可能になったとしても、パナソニックや他の取引先との提携をすぐに解消する可能性は低いという。

[2]アップル、自動運転技術の新興企業を買収

 シリコンバレーで自動運転技術を開発していた新興企業ドライブ・エーアイ(Drive.ai)を買収していたことを米アップル(Apple)が認めたと、米メディアのアクシオスやサンフランシスコクロニクルなどが2019年6月25日、報じた。ドライブ・エーアイは営業を停止し、90人の従業員を解雇する予定。既に、アップルは数十人のエンジニアを雇い入れているという。数人は同月初め、アップルに移籍し「特別プロジェクト」に参加していると明かしていた。ドライブ・エーアイはスタンフォード大学のAI(人工知能)研究所の科学者らのグループによって設立された。自動運転システムのほか、他車ドライバーや歩行者とコミュニケーションを取るシステムの開発も手がける。

[3]グーグルやフェイスブック、MSなどの業界団体が機械学習のベンチマークを公開

 米グーグル(Google)や米マイクロソフト(Microsoft)、米フェイスブック(Facebook)などのテクノロジー企業と大学・研究機関などが参加するコンソーシアムは2019年6月24日、機械学習の業界標準ベンチマーク「MLPerf Inference」を公開した。ハードウエアやソフトウエア、クラウドコンピューティングの性能や電力効率を比較・評価するためのもので、自動運転車や自然言語処理などの幅広いシステムに応用できるという。「画像分類」「物体検出」「機械翻訳」といった3つのタスクに焦点を合わせた5つのベンチマークを公開した。

[4]日本からのアルミ輸入、テスラに対し米商務省が関税免除

 テスラが求めていた日本からのアルミニウム合金輸入への10%関税免除措置を米商務省が認めたと、英ロイター通信やCNBCなどが2019年6月24日、報じた。日本軽金属が生産するアルミ合金で、これを用いてネバダ州の工場でバッテリーセルを製造し、「モデル3」などに搭載する。テスラは年間1万トン分の関税免除を求めていた。政府のウェブサイトに最近公開された同月5日付の文書で商務省は、無理なく入手できる数量あるいは満足できる品質のアルミ合金が米国内で生産されていないと認めた。免除期間は1年。

[5]アップル、iPhoneなど手がけた最高デザイン責任者が退任

 アップルは2019年6月27日、ジョナサン・アイブ最高デザイン責任者(CDO)が同年内に退任することを明らかにした。同氏は今後、自身のデザイン会社を立ち上げ、引き続きアップルと緊密に連携していくという。アイブ氏は1996年からデザイン部門を統括し、「iPhone」「iMac」などの工業デザインやユーザーインターフェース、パッケージデザインを手がけたほか、アップルの本社屋や直営店の建設プロジェクトにも加わった。アイブ氏の退任後は、ジェフ・ウィリアムズCOO(最高執行責任者)の直属となる工業デザイン担当副社長とヒューマンインターフェースデザイン担当副社長がデザイン部門を率いる。

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