自動運転には安全機能が必要不可欠だ。レベルによって要件は異なるが、いずれの場合も電源の信頼性を確保することが欠かせない。第2回は、自動運転システムの異常時に求められる安全機能を整理するとともに、電源構成に求められる安全性の方針を考える。(日経 xTECH/日経Automotive編集部)

 将来想定されている自動運転システムは、車両の運転者を支援するもので、より高いレベルの快適性と安全性が期待されている。

 「SAE J3016」に記載されている自動運転化のレベルは6段階ある1)。運転者が車両の制御を全て行う「レベル0」から始まり、完全な自動運転に当たる「レベル5」までの分類だ。現在、一般的な量産車で実現している最先端の自動運転レベルは、図1に示したような「レベル2」に相当する。さらに、「レベル3」以上に対応する開発を多くの自動車メーカーが進めており、中にはレベル3を飛び越えて「レベル4」の開発に注力する流れもある。

図1 運転者に求められる車両制御や周囲の監視
自動運転のレベルによって運転者に求められる内容が異なる。レベル3以上では、電源ネットワーク(パワーネット)の冗長性が必須になる。(出所:ボッシュ)
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 レベル2では、前後方向と横方向について、あらかじめ決めた条件下で、システムが車両を制御する。例えば、渋滞追従機能をレベル2の車両で採用した場合、運転者が同機能を起動すると車両システムは渋滞状況に合わせて前後方向と横方向の動作を制御する。その結果、運転者が指定した速度内において、車両システムで決定した進路を走ることができる。

 ただし、システムが車両を制御している間は、運転者は常に運転状況を監視する必要がある。

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