自宅やオフィスの外でノートPCを使う際は、どうしても不特定多数の人が出入りする場所で使うことになるため、PC本体あるいはPC内にあるデータを第三者に持ち出されるリスクを伴う。これらが管理が行き届かない場所に持ち出されると、情報漏洩につながる恐れがある。その対策をしっかりとした上で持ち出すようにしたい。そこで今回は、出先で使うノートPCに必要なセキュリティー対策を整理してみよう。

持ち出しを阻止するには据え置くしかない

 カフェで作業中、注文やトイレで席を立つとき、ノートPCをそのまま机に置きっぱなしにしがちだ。しかし治安の悪い場所だと、目を離した隙にPCを持ち去られるといったことは十分にあり得る。古典的な手法になるが、PCを持ち去られないようにするには、その場に“縛り付けて”しまうのが有効だ。

 多くのノートPCは、側面に「セキュリティースロット」や「ケンジントンロック」と呼ばれる幅7×高さ3ミリの穴を備えている。これは、Kensington Computer Products Group(ACCO Brands社の一部門)が定めたセキュリティースロットの規格だ。ワイヤケーブルの付いた金具をこの穴に差し込み、机や椅子、柱などに巻き付けた後に鍵をかけることで、ノートPCの盗難を防ぐ。

多くのノートPCは「セキュリティースロット」や「ケンジントンロック」と呼ぶ幅7×高さ3ミリの穴を備える。固定器具はこの穴に取り付ける
(撮影:スタジオキャスパー、以下記載がない写真は同じ)
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 固定用のワイヤケーブルは、周辺機器メーカー各社から発売されている。鍵でロックする製品とダイヤルでロックする製品の2種類があり、1000~3000円程度で購入できる。

 ただし、金属製のワイヤは折り曲げにくく束ねにくい。コンパクトにして持ち運びたい人には、ケンジントンの「MicroSaver Keyed Retractable」(実勢価格は税別2241円)がお薦めだ。ワイヤケーブルがリール式になっており、幅100×奥行き60×高さ30ミリ、132グラム(実測値)とコンパクトだ。ケーブルは最長120センチまで伸ばせる。固定金具のノートPC側の接触面付近は素材にゴムが使われており、ノートPCを傷付けにくい作りになっている。

ケンジントンの「MicroSaver Keyed Retractable Notebook Lock」(実勢価格は税別2241円)の使用例。ワイヤケーブルを伸ばして椅子やテーブルの脚や柱に巻き付け、一度本体の穴に通して固定する。あとはノートPCの穴に差し込み鍵で固定すれば、勝手な持ち運びを防げる
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