本特集では、出先でノートPCを安全、快適に使うポイントを解説する。今回は、出先でのネットワーク接続について見ていく。

 ちょっとしたメールの読み書きやWebの調べ事なら、仕事場ではなく開放感があるカフェでのびのびとこなしたいときもあるだろう。プレゼン資料作成のような作業もするなら、恐らくノートPCを持っていくことになる。カフェで仕事をするには、PCとインターネット接続が必要。PCは仕事場から持ち出せばよいが、問題になるのはインターネット接続だ。

 カフェでインターネットに接続する主な方法は、公衆無線LANサービスを利用する、モバイルルーターを使う、スマホのテザリング機能を使って携帯電話回線から接続する、などがある。最近増えているLTE通信機能付きのPCを使う手もあるだろう。まず、それぞれのメリットとデメリットを整理してみよう。

ノートPCを持ち出してカフェで仕事をする場合、ネット接続手段を確保しなければならない
(出所:123RF)
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主要な接続手段の特徴を理解

 公衆無線LANは、無線LAN(Wi-Fi)を使うインターネット接続サービスだ。「Wi-Fiスポット」などとも呼ばれる。カフェやファストフード、ファミリーレストラン、駅、宿泊施設のロビー、ショッピングモール、コンビニエンスストアなど、人が集まる場所に設置されていることが多い。ちょっとしたメールのやり取りなどはもちろん、大容量の通信を必要とするクラウドサービスのデータ同期や、動画サイトの閲覧にも向いている。

 混雑や場所に影響されやすいものの、総じて高速に通信できる。ただし、新幹線の車内で提供されているサービスなど、接続状況によって低速なものがある。PCやスマホ、タブレットの現行機種はほぼ全てが無線LANの子機機能を備えており、最も使いやすいとも言える。

公衆無線LANは人が多く集まる場所に設置されている。店舗の入り口などに、ステッカーが貼られていることもある
(撮影:田代祥吾)
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 スマホのテザリング機能は、携帯電話の電波が入る場所ならどこでも使える。スマホの設定画面でテザリング機能を有効にした後、PCからスマホに、無線LANやBluetooth、USBケーブルのいずれかで接続する。

 携帯電話事業者で契約している料金プランによってはテザリング機能が有料になり、月額500円(税別)程度のコストが別途かかる。また、格安SIMの一部はテザリング自体を制限しており、スマホの設定で有効にできないこともある。基本的に、携帯電話サービスの料金プランには高速通信が可能なデータ通信容量に上限が設けられているので、大容量通信を必要とする用途にはあまり向かないと考えたほうがよい。

 WiMAXは高速で、データ通信容量を無制限にしているサービスもある点が魅力だ(短期間で大量通信をした際に、一時的に通信規制がかかる場合はある)。筆者も利用しているが、注意点もある。例えば、カフェが地下にある場合など、全く接続できないケースがある。また地方などで、サービスが提供されていない場所がある。夕方から夜にかけて通信が混雑する時間帯にかなり遅くなり、実用にならないことがある点にも注意が必要だ。