Biki まあ、厄介で嫌なやつ、ってことになるだろうな。でも、新しいことをやると、必ずそういう意味のない壁を作る輩が出てくるので、それに従っていると新しいことなんかできない。多少けんかのように見えることもやる必要はある。もちろん、敵対しちゃう感じだと恨みまで買って、余計にややこしくなるから、明るく笑いながら柔らかく無視。

井野辺 わー、難しそう…。

Biki もちろん、ここまでの話は「社内の意味のないルールやプロセス」の話。大事なのは、人間として、また法律として悪いことをしないこと。

井野辺 人間として、また、法律として、ですか。

Biki そう。会社の社員である前に、社会に住む人間として、悪いことはしない、ということがちゃんとキープできるのが一番大事。人を傷付けないとか。

井野辺 確かに社内の雰囲気や空気に流されて、気が付くと、「人間としておかしいんじゃない?」と思うような偽装などの悪いことを会社としてやっている事件が多いですよね。

Biki そう。悲しいよね。1人の道徳心を持った人間であることを忘れている。事件になるのは「法律」に触れているからだけれど、その内容は「人間」として考えたら「悪いこと」であることがほとんど。

井野辺 そうですよね。

Biki ちなみに、井野辺くんは六法全書を読んだことある?

井野辺 え? そんな突然…。ほとんどないです。ほんのちょっとの一部は何かで目にしたぐらいです。恥ずかしいけれど。

Biki 「刑法とか商法とか民法とかちゃんと読んで理解していなと、何で法を犯すのか分からないので、毎日を送るのが心配でならない」とか思わないの?

井野辺 考えたことないです。

Biki それが普通。

井野辺 ほっ。

Biki それは、「人間として悪いことをしていなければ、ほとんどの法律に問題はない」とどこかで分かっているからなんだ。

井野辺 なるほど。

Biki ところが、社内ルールやプロセスでは、その視点では理解ができないものがたくさんある。

井野辺 だから、「えー、なんでこんなのが」となるのですよね。

Biki その多くが「人間として道を踏み外さない」ためでもなく「成功確率」を高めるためでもない「意味が実はありましぇーんルール・プロセス」なので、その化けの皮を剥がすための実験を頑張ってね。

井野辺 なんか不安だけど、まあ、実験を実験してみます。悪いことでないので。

[♪エンディングの音楽♪]

瀬川秀樹のミニ解説

・本来はルールやプロセスは会社としての成功確率を上げるために存在するのに、その逆作用しかならないものが多くある
・自分でやったことがないと役に立つルール・プロセスは作れない
・人間として悪いことをしなければ、どうでもいい社内ルールに従わなくてもいい
・意味がなさそうなルールやプロセスは無視する実験をしてみる。ほとんど何も起こらない

*このコラムはフィクションであり、実在する会社・社員とは関係ありません