やる気の無い部下や後輩、やる気の出ない自分。それを会社のせいにしたり嘆いたりしても始まらない。部下や後輩のやる気が高まるように働きかけ、自分のやる気は自分でマネジメントする。その方法を、日経ITプロフェッショナルの過去記事を再編集して紹介する。

 周囲から「やる気が高い」と評価されているITエンジニアの工夫を秘訣する。今回取り上げるのは「仕事の意義や使命を実感する」「ポジティブな思考習慣を身に付ける」「自分を鼓舞する刺激を求める」の3つだ。

仕事の意義や使命を実感する

 大手コンピューターメーカーのB氏は休日になると、決まって百貨店に足を運ぶ。いつも何か買いたいモノがある、というわけではない。最大の目的は、「自分のやる気を高めるため」(B氏)である。どうして百貨店に行くことがやる気につながるのか。

 実はB氏は、営業から要件定義までを担当するセールスエンジニアとして全国の百貨店を担当している。休日にも百貨店に行くのは、一般顧客の視点で、自分が関わったシステムが実際にどう役立っているのか確認するためだ。「カットオーバー後にも繰り返し現場を見ることで、そのたび仕事をした手応えを感じられる。その実感がやる気を生む」(B氏)という。

そもそもやり甲斐のある仕事

 ITエンジニアとしての仕事の意義や使命を実感することは、確実にやる気につながる。しかしソフトウエアは形として残らないこともあり、作り上げた実感が乏しい。そこでB氏のように、カットオーバー後もユーザーのところに出向いてそれがきちんと稼働して役に立っていることを確認することが有効な手段になる。

 一方、システム開発プロジェクトのなかにあっても、物事の促え方一つで日々ITエンジニアとしての仕事にやり甲斐を感じることができる。ITコンサルティング会社に勤めるD氏は、仕事のなかで「儲かった」という感覚を大事にしている。例えば「門外不出であるユーザー企業の業務ノウハウを、お金をもらって教えていただける。これはITエンジニアの特権だと思う」(D氏)。

 ITエンジニアになって「儲かった」と思えるポイントは、ほかにもある。「ユーザー企業が日々業務を行う上での“心臓部分”を自分たちに任せてもらえる」「プロジェクトをやり遂げるたび、チーム・メンバーとともに自分の成長を実感できる」などだ。

D氏が考えるITエンジニアのやり甲斐
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 そうしたことを日々の仕事で見過ごさないよう注意深く見つけているという。