日経BPが発行した「コンクリート診断士試験 重要キーワード120」をもとに、中性化、塩害、凍害、化学的腐食、疲労といったキーワードについて、再確認しておく。

中性化・塩害

 中性化とは、大気中の二酸化炭素がコンクリート内に侵入し、本来アルカリ性である細孔溶液のpHを下げる現象だ。コンクリートの表面から進行し、鉄筋などの鋼材に到達すると腐食を招く。その結果、腐食生成物による体積膨張が発生して、コンクリートのひび割れや剥離を引き起こす(写真1)。

写真1■ 中性化によるかぶりコンクリートの剥離
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 設計時に適切なかぶり厚さを確保したり、施工時にスぺーサーを用いて所定のかぶり厚さを維持できるようにしたりすることで、中性化の防止につなげる。

 配合する時点で、水セメント比を小さくして、より密実なコンクリートにしておけば、コンクリート内部への二酸化炭素の侵入を防ぎやすくなる。

 塩化物イオンによってコンクリート中の鋼材が腐食し、腐食生成物の膨張圧でかぶりコンクリートにひび割れや剥離を引き起こす現象が塩害だ(写真2)。鋼材断面の減少によって、部材の力学的性能を低下させるケースがある。

写真2■ 塩害の例
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 こちらも水セメント比が小さく、密実なコンクリートを用いたり、適切なかぶり厚さを確保したりすることが防止策となる。このほか、エポキシ樹脂塗装鉄筋の使用や表面被覆工法の採用による予防保全などの方策がある。

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