人工知能(AI)スピーカーの普及をきっかけに、ユーザーが話し掛けて機器を操作できる音声アシスタントの存在が身近になってきた。音声アシスタントの開発では、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)や米グーグル(Google)、米アップル(Apple)などの海外大手の存在感が大きいものの、実は日本には7年の歴史を持つ音声アシスタントがある。2012年3月にNTTドコモがサービスを開始したスマートフォン(スマホ)向け音声アシスタント「しゃべってコンシェル」である。

 スマホのホーム画面に常駐する羊の執事のキャラクターが、ユーザーの問いに応えてくれるサービスで、「ドコモのスマホ」といえば「ひつじのしつじ」というイメージを浸透させた。2018年5月には進化版サービス「my daiz(マイデイズ)」として刷新するなど、現在でも機能強化を続けている。

 だが、しゃべってコンシェルの開発当初は音声アシスタントの概念がなく、上司から「俺は使わない」と言われる始末だった。そんな中、NTTドコモの社長の山田隆持氏(当時)の「アラジンの“魔法のランプ”を作れ」という号令の下、手探りでの開発が始まった。

(写真:NTTドコモ)

出典:日経エレクトロニクス ドキュメンタリー 音声インタフェース・サービス「しゃべってコンシェル」の開発
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