日本で「サイズテック」ブームに火を付けたのはZOZOの「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」だろう。2017年にセンサー方式の初代ゾゾスーツを発表するやいなや様々なメディアで報じられ、話題をさらったことは記憶に新しい。技術的な課題から初代の生産は中止したが、2018年4月には現在のドットマーカー方式のゾゾスーツを立ち上げている。

ZOZOは2018年4月にドットマーカー方式のゾゾスーツを発表した
出所:ZOZO
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 ゾゾスーツを巡っては華々しいデビューとは裏腹に、売り上げ拡大につながらず、事業の足を引っ張った。ZOZOの2019年3月期の連結業績は売上高が前期比20.3%増の1184億円、営業利益は同21.5%減の256億円と、創業以来初の減益となった。ゾゾスーツの無料配布によるコストが主な原因だ。同社は当初計画していたゾゾスーツの配布予定枚数を減らし、利用も一部の商品向けに限定するなど方針転換を余儀なくされた。

 ZOZOは事業戦略を見直したうえで、今後もゾゾスーツ自体の開発や改良を続ける。サイズテックの先駆者、ゾゾスーツの採寸技術を詳しく見てみよう。

白いマーカーのデザインはすべて異なる

 ゾゾスーツといえば、黒地のスーツの上に施された白いマーカーが印象的だ。実はあの白いマーカーは首や手首など一部を除くとすべてデザインが異なり、同じものが1つとしてない。よく見ると白いマーカーの中に多数の黒い点があり、位置や数はマーカーごとに違うのが見てとれる。

白いマーカーはすべてデザインが異なり同じものはない
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 利用者はゾゾスーツを来てスマートフォンのカメラの前で1回転し、12枚の写真を撮影することで全身を3Dデータとしてとらえて採寸する。

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