老舗紳士服店でありながら、ITを駆使した採寸技術の「サイズテック」で先行する企業がいる。サイズテックアプリ「AI画像採寸」を提供する紳士服大手のコナカだ。プロのテーラーがいなくても、自宅にいながら利用者自身が全身のサイズを計測しオーダースーツを仕立てられるサービスを目指す。

コナカは2018年11月に「AI画像採寸」の提供を始めた
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 コナカはスマートフォン(スマホ)のカメラを使った全身自動採寸を使い、オーダーメードのスーツやワイシャツを販売している。オーダースーツ業態「ディファレンス」で、2018年に始めた。利用者は専用のアプリを使い、全身を撮影して体のサイズを測る。同アプリからコナカのEC(電子商取引)サイトに移り、生地やボタンを選んでスーツを注文できる。

 コナカは全国に店舗網を構え、テーラーによる採寸を受けることは容易にも思える。それにも関わらずサイズテックに取り組みECでの販売を強化する理由は、ファッション向けEC市場の拡大に乗って事業を成長させるためだ。自宅にいながらテーラーに測ってもらったときと同じように体のサイズが分かれば、ECでの購入のハードルも下がると見ている。

 経済産業省によると2018年のファッション分野のEC市場規模は1兆7728億円と、13年から52%増えた。ファッション市場全体に占めるEC比率は12.96%と同期間で約5ポイント高まった。アパレル不況と言われる国内の市場にあって、ECに限っては右肩上がりの成長が続いている。

衣料品のEC市場は右肩上がりの成長が続く
経産省の資料から作成。服飾雑貨を含む
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