中国オッポ(広東欧珀移動通信、OPPO)の日本法人であるオッポジャパン(OPPO Japan)は2019年7月3日、スマートフォンの新製品「Reno 10x Zoom」の発表会を実施し、日本市場に向けた新戦略について説明した。後発のオッポが日本市場でさらに成長する鍵はどこにあるのだろうか。

1年でSIMフリースマホ市場のシェア10%を獲得

 2017年に日本法人のオッポジャパンを設立し、2018年にSIMロックフリースマートフォン市場への新規参入を果たした、中国のスマートフォンメーカーであるオッポ。カメラ機能の注力などによって韓国サムスン電子、中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)、米アップル(Apple)に次ぐ世界第4位のシェアを持つスマートフォン大手だが、日本市場進出はかなりの後発ということもあって、進出には懸念の声が少なからずあった。

 だがオッポは日本市場への本気度を示すべく、オッポジャパンを通じて次々と新製品を投入。中でも「R15 Pro」は、多くの海外SIMロックフリー端末メーカーが敬遠するFeliCaを搭載し、「おサイフケータイ」に対応するなどして日本市場のニーズに応える姿勢を積極的にアピールした。

2018年に発売された「R15 Pro」。SIMロックフリー端末ながら防水性能に加えFeliCaを搭載したことで、オッポの日本市場への本気度を明確に示したモデルと言える(筆者撮影)
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 そうした取り組みが功を奏してか、KDDIのサブブランドであるUQコミュニケーションズの「UQ mobile」で、「R17 Neo」が専売モデルとして採用されるなど、短期間のうちに着実に実績を重ねてきた。当初の懸念を払拭するとともに、積極的に日本市場を開拓。1年のうちに国内のSIMロックフリー端末市場で第4位、10%のシェアを獲得したという。

 そしてオッポジャパンは2019年7月3日、Reno 10x Zoomを発表した。これはオッポが得意とするカメラ技術を積極的に取り込んだ、同社の新しいフラッグシップスマートフォンブランド「Reno」シリーズの新機種だ。

 最大の特徴は、超広角、広角、そして望遠の3つのカメラを搭載し、それらのカメラをスムーズに連携することで、画質を落とすことなく10倍のズーム性能を実現していること。スマートフォンでは難しいとされてきた高倍率のズーム撮影を実現しており、同社のカメラ技術の高さを示すスマートフォンとして注目されている。

日本市場への投入が発表されたオッポの最新フラッグシップモデル「Reno 10x Zoom」。3つのカメラを活用して10倍ズームを実現。デジタルズームも加えると最大60倍のズームが可能である。写真は2019年7月3日の「Reno 10x Zoom」記者発表会より(筆者撮影)
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 だがReno 10x Zoomは、価格が9万9800円とSIMロックフリースマートフォンとしてはかなり高額な部類に入る。それゆえオッポジャパンとしても、Reno 10x Zoomは販売台数を見込むモデルとして投入したわけではなく、新ブランドである「Reno」の先進性を日本でアピールするのが狙いだとしている。

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