NTTドコモが新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」を発表したことが大きな話題となったが、ライトユーザー向けとヘビーユーザー向けの2プランしか存在せず、中間層が冷遇されているように見える。それを見越してかKDDIが中間層をカバーする新料金プランを打ち出したことから、中間層を巡る携帯大手各社の動向が今後注目される。

ついに登場したNTTドコモの新料金プラン

 これまで幾度となく総務省で議論の俎上(そじょう)に載せられてきた、携帯大手3社によるスマートフォンの過度な値引き販売。それを禁止して通信料の値下げにつなげるべく、通信料金と端末代金を明確に分離する「分離プラン」の義務化を盛り込んだ電気通信事業法の改正案が、第198回国会の衆議院・参議院で可決された。

 今後、電気通信事業法が正式に改正されれば、大手3社は分離プランの導入が必須となる。それを先取りする形で、KDDIは2017年に「auピタットプラン」など、ソフトバンクは2018年に「ウルトラギガモンスター+」などで分離プランを導入してきた。NTTドコモも2019年4月15日に分離プランを導入した新料金プランのギガホとギガライトを発表。法改正前に、大手3社のメインブランド全てが分離プランを導入することとなった。

かねてより分離プランを採用した新料金プラン投入を公言していたNTTドコモだが、2019年4月15日に新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」を発表した。写真は同日に実施されたNTTドコモ新料金発表会より(筆者撮影)
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 同社の新料金プランの内容を簡単に振り返ると、分離プランを導入することで従来より通信料金を引き下げただけでなく、別々に選ぶ必要があった基本プランやデータ定額サービスなどをセットで提供しているのが特徴となる。それに加えて、料金プランを2種類に絞っているのが大きなポイントと言えるだろう。

 ギガホは月当たりの通信容量が30GBで、それを超過した後も1Mbpsで通信できる。これに対し、ギガライトは月当たりに使用した通信量に応じて、1G〜7GBまでの段階制で料金が変化する。このように双方のプランの位置付けは明確に異なっている。それ故ヘビーユーザーはギガホ、ライトユーザーはギガライトと、複雑な要素を考える必要なく選択しやすくなっているわけだ。

 それに加えて、3親等以内の家族で組むことができる「ファミリー割引」のグループ対象者が値引きを受けられる「みんなドコモ割」など、家族で契約すると値引きが手厚くなるというのも、新料金プランの特徴だ。