メガバンクのシステム関連会社の就職人気を比べると、どのような順位になるのか――。日経コンピュータと楽天の口コミ就職情報サイト「楽天みん就」が実施したIT業界就職人気ランキングを基に見てみよう。

 メガバンクのシステム関連会社は大きく2種類に分けられる。システム開発や運用を主に担う会社と、総研機能を持つ会社だ。前者は三菱UFJインフォメーションテクノロジーが41位にランクイン。三井住友銀行のグループ会社であるさくら情報システムは128位だった。

 採用難で企業を選べる立場にある学生にとって、メガバンクやそのシステム関連会社に対する魅力は相対的に落ちている。ここ数年、IT(情報技術)と金融を組み合わせたFinTechを武器に、銀行の既存業務を奪う新興企業も台頭。貸出金利の利ザヤで稼ぐ銀行の伝統的な事業モデルが通用しにくくなっていることも背景にある。

 そんな中で2018年よりも18ポイントも順位を上げた三菱UFJインフォメーションテクノロジーは健闘したと言える。新卒採用ページで先輩社員の声を充実させるなど、採用に注力したことが結果につながったとみられる。

 後者ではみずほ情報総研が35位にランクインした。三井住友フィナンシャルグループ傘下の日本総合研究所は43位、その子会社であるJSOLは親会社より上の42位だった。総合すると、メガバンクのIT関連会社で就職人気が最も高かったのはみずほ情報総研だった。

銀行系システム会社はみずほ情報総研がトップに
企業分野別の就職人気企業ランキング 銀行系システム会社(出所:「IT業界就職人気ランキング2019」)
[画像のクリックで拡大表示]

 売り手市場にあっても、学生のコンサル人気は高い。幅広い分野の知識が身に付くことから、転職しやすい、起業しやすいといったイメージがあるためだ。みずほ情報総研の人気もそこにヒントがありそうだ。「総研の事業は金融にとどまらず幅広い。環境問題など社会課題の解決に貢献できる点にやりがいを感じる学生が集まっている」。同社の人事部採用・教育研修室の北島茂樹室長もこのように分析する。

 ちなみに親会社の就職人気ランキングは全業種を対象にした総合順位で三菱UFJ銀行が78位で銀行の中でトップ。これに88位の三井住友銀行、114位のみずほフィナンシャルグループが続いた。3社とも前回の2018年より順位を下げた。

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら