米メジャーリーグMLBの2019年レギュラーシーズン終了と共に発表されたデータからは、MLBの置かれた状況と取り組みの後が見えてくる。

 まずリーグ全体の総観客数は6849万4752人で、1試合平均2万8198人だった。 これらは6763万52人、平均2万7831人を記録した2003年以来最少であり、2007年に記録した最多記録の7948万4718人、平均3万2696人から約1200万人も減少している。

MLBのホームページ。総観客数は6849万4752人で2003年以来最低となった。一方、全米放送を行ったFox中継は平均視聴者数は昨年よりも9パーセント増えている。コンテンツとしての人気は衰えていないが、スタジアムに足を運んでもらうことに以前より工夫が必要になっている
(図:MLB)
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 もちろん、観客数が減ったチームもあれば増えたチームもある。最も数字を落としたのはトロント・ブルージェイズで昨年よりも57万5137人も減少した。全30チーム中14チームが観客数を減らしている。

 10万人以上減ったチームは、14チームのうち11チームもあった。こうしたチームは95敗したブルージェイズのように不振を囲ったチームがほとんどだが、なかには103勝を挙げてアメリカン・リーグ東地区で優勝したヤンキース(17万8451人減)やアストロズ(12万3182人減)、ナショナルズ(26万9823人減)とプレーオフに進出したチームが3つあったのは興味深い。

 対して昨年よりも観客数を増やしたチームは16チームに上る。最も増えたのは56万9297人増のフィラデルフィア・フィリーズで、MLBを代表するスター選手のブライス・ハーパー外野手がフリーエージェントで加入したことで開幕前からファンの注目度が上昇したことが大きな要因となったようだ。3位の22万7863人増となったサンディエゴ・パドレスにもマニー・マチャド遊撃手が加入している。やはりスター選手が加わると、ファンの関心が高まることが改めて現れた形だ。

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