スポーツのトレーニングはこれまでの身体的なものから、認知力、つまり脳を鍛えることにまで広がりつつある。

 2019年9月に、米Mamba Sports Venture Lab(マンバ・スポーツ・ベンチャー・ラボ)はアスリートが認知能力の向上に取り組むためのiOS用モバイルアプリ「マンバRISE」を発表した。

 同社は元プロバスケットボールNBAのスター選手で「ブラックマンバ」のニックネームで知られるコビー・ブライアント氏と、カンザス州立大のフットボール部でキャプテンを務めたチャド・フォークナー氏がオーナーとなって設立された。アスリートのパフォーマンス向上を目的とした製品開発や投資を行うインキュベーター企業である。マンバRISEは初の製品となる。

NBAのレジェンド、コビー・ブライアント氏などが設立したMamba Sports Venture Labのホームページ
(図:Mamba Sports Venture Lab)
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 同社のジェイソン・サダCEOによれば、5年間に渡って、野球、ソフトボール、アメリカンフットボール、バレーボールの5競技で認知力向上のための研究開発を行ったという。プロを含むあらゆるレベルの選手が合計数千時間に渡って研究に参加したとのことだ。特にプロレベルのアスリートは「非常に高速で正確な判断をするため、フィードバックを伴う大量の繰り返しを行う方法を取っています」としている。

 マンバRISEでは、各競技のプレーで意思決定やスポーツIQが要求されるような場面の動画が表示され、ユーザーはできるだけ素早く、複数表示される判断ポイントで正しいものをタップするようになっている。これにより、全力で動くことやチームベースでの状況別トレーニングを行う制約が解決され、トレーニング全体の見直しも期待されている。場面設定はリアルなシナリオが用意されており、さらにユーザーのトレーニングが進めば、シナリオが追加されていくということだ。