近い将来、米プロアメリカンフットボールNFLでは選手の年俸をAI(人工知能)が査定するようになるかもしれない。

 元NFL選手で現在テレビ中継の解説者としても人気のクリス・コリンスワース氏が率いる米プロ・フットボール・フォーカス(PFF)は、米アマゾン・ドット・コムのアマゾン ウェブ サービス(AWS)を使い、アメリカンフットボールに特化したデータ分析サービスを提供している。

米プロ・フットボール・フォーカス(PFF)のホームページ。AIを使ってNFL選手のプレーを分析・指標化、さらに予測までをするサービスを提供している
(図:PFF)
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 NFL全32チームが採用しているほか、60以上の大学と契約。スポーツメディアやスカウトが使用する以外に、選手のプレーを予測して賭けたり遊んだりするファンタジーフットボールの参加者向けのデータサービスやアプリまで展開中だ。

プロフットボールは「数学者たちの戦争」

 その中身だが、機械学習を用いてこれまでの選手のプレーを分析して指標化、さらに予測までをするというもの。例えば、簡単なパスを落球していたとか、プレッシャーのかかる中で難しいコースのパスを通していたといったシチュエーションまで分析するようになっている。

 その上で、新たな対戦相手と試合終了間際の勝利のかかったシチュエーションでその選手がどんなパフォーマンスを発揮できそうか、といった予測までを行えるのだ。PFFの開発責任者であるジョージ・チャロウリ氏は「物事を誇張し過ぎないようにし、隠れていた選手の構成要素を計測できる」としている。

 またコリンスワース氏は米FOXビジネスに対し「我々は全ての試合で全てのプレーに関与した全ての選手について分析しています。フットボールの世界で様々な事に取り組む500人の人々と働く4人のデータサイエンティストによって、この貴重なデータを得られています」と語っている。さらにプロフットボールは「数学者たちの戦争」となりつつあるとし、チームがデータサイエンティストを雇うようになっているとも指摘した。

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