米プロアイスホッケーNHLの2018-19シーズンの決勝シリーズ「スタンレー・カップ・ファイナル」では、2019年6月12日に最終の第7戦でセントルイス・ブルースがボストン・ブルーインズを下して初の王座についた。このファイナル開催にあたって、NHLはチャットボットを使った新サービス「NHLチャットボット」を開始した。

 このサービスはNHLとチャットボット用プラットフォーム開発企業のゲームオンが共同開発したもの。フェイスブックのチャット機能「メッセンジャー」を利用するもので、自然な言葉で質問を送ったり、フォローするチームを登録したりすると、AI(人工知能)によって随時更新されるニュース、試合のプレビュー、得点時のアラート、順位表、さらにはGIF形式の静止画や動画による試合のハイライトなどが配信される。

英国のプレミアリーグやドイツのブンデスリーガ、スペインのラ・リーガなどにチャットボットのサービスを展開しているオーストリアのトニのホームページ
(図:トニ)
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チャットの世界に動画ハイライト

 システム的にはゲームオンが持つチャットボット用プラットフォーム「チャットOS」を強化したものが使用されている。チャットOSは提携企業のコンテンツマネジメントシステム(CMS)やデータソース、APIフィードにダイレクトに接続でき、様々なプラットフォームやアプリケーションにチャット機能を展開することが可能だ。

 ファンはNHLチャットボットによって、これまで以上に豊富で幅広い試合体験ができる。この点についてNHLのデジタルビジネス開発担当ディレクターのクリス・フォスター氏は「ゲームオンと開発したNHLチャットボットは、我々のコンテンツやプラットフォームにファンを効果的かつ効率的な方法で結びつける、ユニークで強力なタッチポイントを提供します」と強調した。

 また、ゲームオンのカリン・スタノジェフ共同創設者兼最高製品責任者は「我々の特徴はパーソナライズされたライブやオンデマンドのコンテンツを魅力的な方法で配信できることです。ゲームオンはオンデマンドでの動画ハイライトをチャットにもたらしました」と動画対応をアピールしている。

 その上で「チャットボットは世界中のスポーツリーグにとって、よりリッチで、よりダイナミックな方法でファンと確実に結びつく価値のあるツールになってきています。NHLチャットボットはリーグが新たなテクノロジーに取り組んでいることを示し、価値のあるリッチなコンテンツを、拡大するファン層に対してリーチできます」とした。

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