4年目のシーズンが始まったBリーグ。今シーズンも数々の施策を展開し、熱狂を生み出すことが予想されている。そんなBリーグをテクノロジーの側面から支えているのは、日本を代表するICT(情報通信技術)企業である富士通だ。

同社はなぜBリーグのパートナーとなったのか。そして今後、どのようなテクノロジーでバスケットボール文化の発展に貢献していこうとしているのだろうか。スポーツ・文化イベントビジネス推進本部 第一スポーツビジネス統括部 統括部長の小山英樹氏に話を聞いた。(聞き手:上野直彦=スポーツジャーナリスト、久我智也)

Bリーグを通じて国内有力企業と深い関係を築く

まずは、富士通がBリーグの「ICTパートナー」になった経緯を教えて下さい。

小山 もともと富士通は男女のバスケットボールチームを持っていたこともあり、バスケットボールとは深い縁がありました。加えて、Bリーグが掲げる「ブレイク・ザ・ボーダー」という考え方に会社として共感したことや、Bリーグのデジタルへの取り組みは我々が支援できる領域だということで、パートナーとなりました。

ここまでの3シーズンを振り返って、どのような手応えや課題があったのでしょうか。

小山 我々は当初、Bリーグと組むことで地方創生を実現していきたいと考えていました。BリーグにはB1とB2を合わせて36クラブがあり、大半の都道府県をカバーしています。アリーナを中心としたまちづくりを推進したり、各自治体と連携して健康に関する取り組みなどをしたりしたかったのです。しかし、実際に各地域を回ってみるとBリーグへの期待は高いものの、すぐに街づくりの中核として動き出すということまでにはつながりませんでした。今後、新たなアリーナの建設が日本各地で予定されていますので、Bリーグや各クラブと組ませていただき、積極的に提案したいと考えております。

 一方で、Bリーグを通じてソフトバンクやソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)といった企業とのつながりが強くなり、バスケットボール以外の面での協業の話も広がっていることについては、大きな収穫と言えます。

富士通 スポーツ・文化イベントビジネス推進本部 第一スポーツビジネス統括部 統括部長の小山英樹氏
(写真:久我智也)

協業とはどのようなものでしょうか。

小山 現段階で詳細なお話はできませんが、まずは映像技術を使った新たなサービスの企画検討を行っています。映像制作のリモート化、試合映像への付加情報の重畳、スタッツを使用したダイジェスト映像の自動制作などです。これらはスポーツだけではなく音楽コンテンツへの適用もできそうで、期待しています。

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