2019年5月に開催された「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」では、知られざるスポーツの魅力を情報技術(IT)の力で伝える取り組みにも熱が入った。各社の奮闘を解説する連載の後編では、現在の課題と解決に向けた努力を追った。(前編はこちら

3DCGとドローン映像を併用へ

 富士通がドローンを飛ばす狙いは、いずれは観客が利用するスマートフォン(スマホ)のアプリで3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)によるレースの実況と、ドローンの映像を自由に切り替えて楽しんでもらうためである。その際に有用になる機能の開発も始まっている。ドローンで撮影した映像に、選手の情報を自動的に重ねて表示する機能だ。

 今回は画像に映った選手の名前と選手のIDであるセール番号の表示を試みた。画像認識技術で、選手が映っている部分とセール番号を割り出し、GPS(全地球測位システム)の情報と併用して、選手名を特定している。実験では、録画した映像を後から処理して情報を加えたが、伝送される映像がクリアであれば、技術的にはリアルタイムで表示可能であり、速度やゴールまでの距離なども追加できるという。

動画に選手の情報を重ねる

今回は録画映像を後から処理したが、リアルタイムに情報を重ねて表示することも可能という(動画:富士通、Red Dot Drone)

 画像認識などは手元のパソコンで実行した。画像認識ソフトウエアはシンガポールのRed Dot Droneの技術者が独自に開発したという。

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