2019年5月21日(米国時間)から、Windows 10の大型アップデート「Windows 10 May 2019 Update(May 2019 Update)」の配信が順次始まった。主要な新機能や変更点を見ていこう。

 May 2019 Updateでは、Linuxとの親和性をさらに高める機能が追加された。この他、メモ帳のデフォルト設定の文字コードがUTF-8となり、今まで以上にソフトウエア開発者に使いやすくなった。

注:本記事はプレビュー版であるWindows 10 1903 Build 18362.53を基に執筆しており、通常のWindows Updateでリリースされる版とは異なる可能性がある。

 Windows 10は、Linuxをサブシステムとして起動できる「Windows Subsystem for Linux(WSL)」という機能を搭載している。仮想マシンよりもリソースの消費が少なく、Linux上で動くアプリケーションの開発を手助けしてくれる。2016年8月の「Windows 10 Anniversary Update」から利用できるようになった。

Windows Subsystem for Linux(WSL)を利用してUbuntuを起動した様子
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 WSLを使うには、コントロールパネルの「Windowsの機能の有効化または無効化」から、「Windows Subsystem for Linux」を有効化する。その後、Microsoft Storeで好きなLinuxディストリビューションをインストールする。当初はUbuntuしか選択できなかったが、現在はopenSUSE Leap 42、SUSE Linux Enterprise Server 12、Debian、Kali Linuxも選択できる。

 今回のアップデートでは、WindowsからWSLのファイルシステムへのアクセスが可能となった。これまで、WSLからWindowsのファイルシステムへのアクセスは可能だったが、逆のアクセスはできなかった。このため、WSLでSSHサーバーを起動し、WindowsからSSHクライアントでWSL側のファイルにアクセスしていた。

 May 2019 Updateからは、Windowsのネットワーク共有を介してWSL側のファイルシステムにアクセスできるようになった。エクスプローラーを起動して「¥¥wsl$」を参照すると、インストールしたWSLの一覧が表示される。対象のディストリビューションを選ぶと、ファイルシステムにアクセスできる。

エクスプローラーでWSL側のファイルシステムを参照した様子
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