本特集ではこれまで、エクスプローラーのファイルコピーや、Windowsのバックアップ機能を使ったWindows 7搭載PCからWindows 10搭載PCへの移行方法を紹介した。だが、必要なフォルダーを理解したり外付けHDDが必要になったり、何かと面倒で手間がかかる。

 手軽に環境を移行したいのであれば、市販の移行ソフトも検討しよう。購入の手間やコストはかかるものの、簡単な操作でユーザーデータをコピーできる。デスクトップ アプリも、物によってはそのまま移行可能だ。有線LANやWi-Fiといったローカルネットワーク経由で引っ越しができる移行ソフトもあり、それを使えば外付けHDDを別途用意する必要はない。

 移行ソフトの価格は5000円前後で、外付けHDDよりも安い。外付けHDDを購入して用意するなら、移行ソフトを利用するのもありだろう。

アプリまで移行できるソフトはより便利

 移行ソフトには、ユーザーデータのみを引っ越せるソフトと、ユーザーデータとPCにインストールしたデスクトップ アプリなどの環境をそのままコピーできるソフトの2種類がある。もし、手間をかけたくないのであれば、デスクトップ アプリも移行できるソフトを選ぶとよい。ソフトメーカーによっては、2種類とも販売している。ソフト名も似ており間違えやすいので、注意しよう。

 デスクトップ アプリの引っ越しに対応する移行ソフトは、すべてのデスクトップ アプリに対応しているわけではない。どの移行ソフトも、ウイルス対策ソフトといった一部のデスクトップ アプリは移行できないとしている。移行できないデスクトップ アプリは、再インストール作業が必要となる。こうした手間が発生することがある点を、頭の片隅に入れておこう。

 また移行ソフトの多くは、ライセンスによって移行できる台数が限られている。ほとんどのソフトは移行できる台数が1台か2台なので、1回使ったら終わりと考えておいたほうがよい。

 移行ソフトは各社から発売されている。ここでは代表的なソフトをいくつか紹介する。

 AOSデータは「ファイナルパソコンデータ引越し Win10特別版」(ダウンロード版の直販価格:税込み2160円)と「ファイナルパソコン引越し Win10特別版」(ダウンロード版の直販価格:税込み3700円)の2種類の移行ソフトを販売している。前者はユーザーデータのみ、後者はユーザーデータとデスクトップ アプリを引っ越しできる。

 ソースネクストは、データのみ引っ越せる「おまかせ引越2」(ダウンロード版の直販価格:税別2680円)と、アプリの引っ越しに対応した「おまかせ引越 Pro 2」(ダウンロード版の直販価格:税別5800円)を販売している。Windows 7だけでなく、Windows VistaやWindows XPといった現在サポート切れした過去のWindowsからも引っ越しできるとしている。

 この他、ユーザーデータのみ移行できる「完全パソコン引越12」(ジャングル、価格:税込2138円)や、デスクトップ アプリを2つまでなら無料で移行できるフリーソフト「EaseUS Todo PCTrans Free」(中国のイーザスソフトウェア)などもある。

市販の移行ソフトの中には、Windows 7からWindows 10の移行もネットワーク経由でできる製品もある。画面はAOSデータの「ファイナルパソコン引越し Win10特別版」のWebページ
(出所:AOSデータ)
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