個人向けのエンドポイント製品から法人向けのセキュリティー対策製品、サービス、コンサルティングまで手がけるマカフィー。最近売れ行きが伸びている製品/サービスや今後注目を浴びそうな製品/サービス、技術について、同社セールスエンジニアリング本部の桜井秀光本部長に聞いた。

マカフィーセールスエンジニアリング本部の桜井秀光本部長

CASBが伸び、合わせてプロキシーも売れた

最近、売れ行きの良い製品は何か。

 2019年に入ってから爆発的に伸びているのはCASB(Cloud Access Security Broker、キャスビー)の「McAfee MVISION Cloud」だ。2018年にCASBを導入したいという声が出てきて、説明やデモに行く機会が増えた。100社以上のPoC(Proof of Concept、概念実証)をこなした。

 ユーザーは情報漏洩対策の一環としてCASBの導入を検討している。これまではオンプレミスのシステムにおけるデータの漏洩対策をしてきた企業でも、Office 365などの導入が進んでクラウドに重要データを保持するケースが増えてきた。2018年はそうした企業がPoCを通じてどれほど多くのデータがクラウド側に出ているか実感した。その危機感から予算を確保して、実際に導入され始めたのが2019年になってからというわけだ。

 CASBと合わせてプロキシー製品も伸びている。

 その背景はこうだ。CASBについて企業に説明に行くと、そもそも通信の内容をどこまで把握しているかという話の流れで、プロキシーの話題が出る。現在、企業が外部とやり取りする通信の50%程度がhttpsとの調査結果もあるが、多くの企業では既存のファイアウオールのパフォーマンスの問題により、httpsによる通信の中身までは見ていない。

 そうした状況を認識した企業にSSLを復号して確認できるプロキシー製品を説明すると、CASBとまとめて導入する話になる。プロキシー製品の売り上げも伸びており、競合のシェアを取っている。

金融系がIaaSの監査にCASBを導入

どのようなCASB製品が売れているのか。

 マカフィーは用途に合わせたCASB製品を展開している。売れているのは大きくは2つ。シャドーIT向け(McAfee MVISION Cloud for Shadow IT)とOffice 365向け(同for Office 365)だ。

 ユーザー企業でPoCをすると、様々なクラウドサービスが使われている状況が見つかる。ここで見つかるということは、プロキシーで適切に止められていない、ということ。企業にとっては見たくないシャドーITの実態が見えてしまうわけだが、見えた以上は対処しなければならない。CASBを入れてクラウドサービスの利用状況を可視化し、そのリストをプロキシーに適用するなど連係させて利用を止める、などができる。

 売れているのはシャドーIT向けが6割とするとOffice 365向けは3割くらい。残りの1割はIaaS(Infrastructure as a Service)の監査向けの製品(同for AWSなど)だ。

 IaaS監査の製品を購入しているのは主に金融系。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)がいち早くアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)への移行を打ち出したことで、金融系企業でAWSを利用する動きが増えている。IaaSがセキュリティー的に正しく設定できているか、外からアクセスできるところはないかなどのチェックにニーズがある。

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