今回は、「部下から情報が上がってこない」という悩みを持つ大谷課長(仮名)からの相談です。

 部下から情報が上がってこないことにイライラしています。部下に何とか「報・連・相」を実行させようと、いつもこのように声を掛けているのですが、全く効果がありません。

「君の言いたいことは何? 結論は?」
「なぜ、期限に間に合わなかったんだ?」
「問題が起きたらすぐに報告しなさい!」

 情報をしっかり上げてほしいのですが、情報が上がってこないばかりか、私は部下たちに煙たがられているという噂です。圧力をかけているつもりは全くないのですが……。どのようにすれば、部下からちゃんと情報が上がってくるのでしょうか。ご教示お願いいたします。

 まず相手の話を聞くことが大切ということは、多くの人が認識しているはずです。でも、「聞くことなんて簡単だ」「自分は普段からよく聞いているから大丈夫」などと思い込んでいないでしょうか。

 ある調査によれば、部下を持つ管理者のうち、7割以上の人が「自分は部下の話をよく聞いている」と思っている一方で、部下の8割以上が「上司が話を聞いてくれない」と感じているという結果が出ています。

 人の話を聞くことは、一見簡単なことのように思えますが、実はとても難しいことなのです。人間は本来、人の話を聞くよりも自分の話をしたい欲求が強いからです。

傾聴とは

 傾聴とは、相手の話に耳を傾け、熱心に聴くことです。本来、カウンセリングなどに使われるテクニックで、相手が本当に話したいことを引き出して共感することが目的です。

 相手の話した言葉の意味を理解するだけではなく、表情や声のトーンなどにも注意して、相手の気持ちに寄り添いながら聴くことです。ビジネスシーンでは、相手の気持ちに寄り添うことで、より適切な提案をしたり、効率的に問題解決に導いたりすることができます。

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