今回は、上司や取引先の人と雑談するのが苦手という高田さん(仮名)からの相談です。

吉田課長:「どうだ、最近は?」
高田:「ええ、まずまずです」
吉田課長:「まずまずというのは、良い感じってこと?」
高田:「はあ、まあ」
吉田課長:「……」

 先日、通りすがりの上司が私に何気なく話し掛けてきました。自分では当たり障りなく返したつもりでしたが、話が続きませんでした。

 商談前のちょっとした空き時間や取引先との会食、クルマで上司と2人きりでの移動中などに、ちょっとした会話ができたらいいなと思うのですが、何も話すことが思い浮かばず、毎回気まずい思いをしてしまいます。それほど親しくない人とちょっとした会話をするにはどうすればよいでしょうか。

仕事の付き合いだけの人と雑談するのは難しい

 親しい友人との会話では困らない人でも、仕事上の付き合いの中では相手に話し掛ける言葉が思い浮かばず、時間がとても長く感じることがあります。仕事や業務連絡以外で一体何を話せばよいのだろうかと、うまく雑談ができずに悩む人も多いのではないでしょうか。

 当然、ビジネスは1人で完結するものではありません。社内外で円滑な人間関係を築くためのコミュニケーションスキルは、ビジネスパーソンに必須のスキルといえます。人間関係を築くためのスキルの中でも大切なのが「雑談力」なのです。

(作成:日経 xTECH)
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なぜ雑談力が必要か

 雑談とは、一般にはテーマを決めずにとりとめのない会話をすることを指します。友人や家族との会話は、雑談が多くを占めており、雑談によって相手を理解することで、友人と親しくなったり、家族との絆が深まったりするのです。

 ビジネスシーンにおける雑談もプライベートと変わりません。相手の理解を深め、親しくなるためのコミュニケーションなのです。

 すなわち雑談力とは、身近なテーマを通して、相手と距離を縮めて良好な人間関係を築く能力、といえます。

 社内の上司や部下、関係部署、顧客などとの人間関係が良くなれば、仕事は円滑に進んでいくはずです。相手の人柄を理解できれば、早く信頼関係を構築でき、ビジネスチャンスも増えるでしょう。雑談力が仕事に与えるメリットは大きいといえます。

雑談のうまい人と下手な人とは

 雑談のうまい人は、話の主導権を相手に持たせることができます。会話のきっかけは自分から与えますが、相手が話したいことを話せるようにうまく導くことが可能です。相手に気持ちよく話してもらうことは、自分への印象が良くなることにつながります。

 雑談の下手な人は、面白い話をしようとして自分主体の会話になってしまいがちです。自分から話そうという意識が強すぎると、「これから雑談するぞ」という気持ちが出すぎて、相手が構えてしまいます。自分が想定していた話題と違うものになってしまうと、焦って会話が続かなくなってしまうかもしれません。雑談がうまい人は、臨機応変に会話をつないでいくことができます。

 雑談力を高めたい場合は、次の5つのポイントを意識するとよいでしょう。

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