任天堂との協業で学べることは多い

19年2月1日に、任天堂と連携して新しいゲームを配信することを発表しました。

任天堂、NHN Entertainment、LINEの3社共同で、『Dr. Mario World』の配信を準備中です。企画は任天堂が主導し、開発と運営は任天堂、LINE、NHN Entertainmentの3社が協力して進めます。LINEはマーケティング・プロモーションに関して、我々が得意とするカジュアル層向け企画やパズルゲームのノウハウ、ソーシャルグラフの提供面で関わっています。

任天堂はなぜLINEをパートナーとして選んだのでしょうか?

たくさんの人が楽しめるもの、友だちや家族と一緒に遊べるもの、つまり「お茶の間感」を大事にしている点や、多くの方にゲームに親しんでいただこうとしている点など、互いの企業ミッション理念が近かったことにあると思います。お茶の間感をスマホというデバイスにいち早く置き換えた点が評価されたとも聞いています。

 任天堂は幅広い層に向けてゲームをリリースしていますし、欧米地域にも強いので学べるところが多いと考えています。

任天堂との合同プロジェクトで、驚いたこと、勉強になったことを教えていただけますか。

スマホデバイスに本気で取り組む姿勢です。家庭用ゲーム機のビジネスで十分強みがある会社でありながら、以前に成功した部分を焼き直すのではなく、スマホでどんな体験を提供できるのかを真剣に考えていることによい意味で驚きました。社内の誰をアサインすればより事業が成長するかという目線や、外部で連携する会社やスタッフの選び方も、勉強になることばかりです。

地域によってゲームを変える

海外戦略はどう考えていますか?

LINE GAMEは東南アジアには強かったのですが、欧米は参入障壁やコストの観点でビジネスをするのがなかなか難しいのが現実でした。リリースする国や地域によって、ゲームの志向性は異なります。LINE GAMEとしては、どの地域を攻めるぞ!という全体の統一方針があるというわけではなく、一つ一つのゲームの特徴と、地域による志向の両方を鑑み、使い分けていきたいと考えています。欧米圏に進出できるアドバンテージがあれば、もちろんそこに注力しますし、欧米圏に向かないと感じる作品は、これまで通り日本と東南アジアで力を入れます。

海外への進出は、やはり「LINE」というプラットフォームを広めるためなのでしょうか?

LINEが関わるサービスにおいては、「LINEを広めるための手段として」と「純粋なプロダクトとして」という2つの要素が常に共存しています。相乗効果がある関係性なので、どちらかだけということはありません。ただし、私はLINE GAMEの責任者なので、目的は常にゲームのヒットです。LINEのためという、ある意味きれいな逃げ道を掲げることはないです(笑)。