次々と新規事業に挑むネット企業は、ときに法規制の壁にぶつかる。ミクシィは子会社が運営するチケット売買サイトで高額転売業者を不当に優遇したとして、18年5月末に閉鎖に追い込まれた。逆境のなかで登板した木村弘毅社長は「ガバナンス強化を図ることで信頼回復に努める」一方、新たな稼ぎ頭の創出に取り組む。

ミクシィの木村弘毅社長
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 SNS「mixi」やモンスターストライクで培ってきたミクシィの強みを生かし、コミュニケーションを創出できるサービスをしっかりと作り上げていきたいと考えています。

 (具体的には)スポーツと(心身や生活全般の健康を支援する)ウェルネスですね。リアルな施設を使ってコンディショニングジムの運営に乗り出そうと思っています。全くの飛び地に投資するわけではなく、既存事業との相乗効果を発揮できると考えています。

 日本ネット業界の老舗、ヤフーが進めているのが「スマホの会社からデータの会社」への変革だ。18年6月に社長に就任した川辺健太郎氏はデータを起点に事業を変革する「データドリブン」を経営方針に位置付ける。

18年6月にヤフー社長に就任した川辺健太郎氏
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 ヤフーはユニバーサルです。資本上はソフトバンクグループの連結子会社ですが、我々はKDDI(au)とNTTドコモの利用者にもサービスを提供したいと思っています。

となると携帯3位のソフトバンクよりも最大手のドコモと組む方がヤフーにとってはプラスでは。

 ぜひドコモのポイント10倍キャンペーンやりたいですね(笑)。冗談はさておき、日本の通信やネット市場におけるポイントサービスはマーケティング上の囲い込み戦略の一環ですから、単純に当社がドコモのポイントキャンペーンをやるとは限りません。ただ、仮にドコモブランドの電子マネーが登場したら、ヤフーショッピングの取扱高を増やすための決済手段として使えるようにします。