19年3月に創業20周年を迎えたディー・エヌ・エー(DeNA)。創業者の南場智子会長は「それほど高い志を持っていたわけではない」と打ち明ける。次の20年の課題は世界展開。M&A(合併・買収)も積極的に手がけ、世界のIT企業への転身を目指す。

ディー・エヌ・エーの南場智子会長
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 世界の人々の生活や楽しみ方を根幹から変えるメガトン級のインパクトは米国勢に持っていかれたというのが正直なところです。それが平成という時代の日本経済の反省点でもあると思います。

 ネットやスマホ向けのアプリやサービスの分野では、輝く企業が日本からもたくさん生まれました。しかし生活や企業活動の根本を大きく変えてしまうWebブラウザーやOS、スマホといったプラットフォームは米国勢に持っていかれました。

 日本企業はすり合わせの技術や均質なモノを大量に作る技術は得意です。モノ作りの技術を生かし、国境を超えて事業を展開してきました。一方、インターネットの世界は国境がありません。ネットのプラットフォーム開発は世界を1つと捉えて、大きな仕組みを作れるかどうかの勝負。必ずしも日本企業の強みを生かせませんでした。

 当社も世界が度肝を抜くような、この会社なしでは生きていけないというサービスを生み出せていない。ここは残された課題でもあります。