真空で宇宙線が飛び交う過酷な宇宙空間で作業をする「船外活動」。この危険なミッションをこれまで3回こなしてきた、宇宙飛行士の星出彰彦氏。同氏は2020年に国際宇宙ステーション(ISS)の船長として、3度目の宇宙に飛び立つ。

船外活動(Extravehicular Activity: EVA)訓練での星出彰彦(中央)宇宙飛行士と野口聡一(左)宇宙飛行士 / NASAジョンソン宇宙センター(JSC) 無重量環境訓練施設(NBL) / 撮影日:2019年5月29日(日本時間)
(写真 :JAXA/NASA)
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 ほんの少しのミスが重大な事故につながる可能性がある船外活動に向けた訓練や心の準備は、どのように行われているのか。実は、星出氏が宇宙活動と多くの共通点を見出したラグビーも、トップレベルでは心拍数が毎分180回に達する中で試合の戦略を思考できるようにする、厳しい訓練が行われているという。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)で長らく宇宙飛行士の訓練を担当していた山方健士氏と、スーパーラグビーのサンウルブズや慶應義塾大学ラグビー部で選手のパフォーマンス強化やコンディション管理を担当するS&C(Strength&Conditioning)コーチの太田千尋氏の対談の最終回は、宇宙とラグビーにおいてミッションを成功に導くための「訓練」に迫る。

 モデレーターは、慶應義塾大学理工学部体育会ラグビー部で星出氏の後輩に当たる、現・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科教授の神武直彦氏が務めた。神武氏もJAXA出身で、宇宙飛行士候補者選抜試験を受験した経験もある。

対談の様子。左から太田氏、神武氏、山方氏。場所は、サンウルブズが練習拠点にしている千葉県市原市の市原スポレクパーク内のトレーニング施設
(写真:加藤康)
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