サーバーレス、コンテナ、そしてマイクロサービス。これら3つの新技術がクラウドの導入効果を高める切り札と目されている。「自社には関係ない」などと捉えていると手遅れになりかねない。

 「構築期間は約3カ月と以前の半分以下に縮まった。運用費も9割減らせた」。毎日放送の浜口伸ITビジネス部部次長は動画配信サービス向けのシステム基盤について満足そうに語る。

 動画配信は大量のアクセスが見込まれ、扱うデータ量も多い。オンプレミス(サーバー設置型)でなくクラウドを選ぶのは当然の流れだった。

 さらに同社は「サーバーレス」を活用した。サーバーレスはベンダーが提供するクラウドサービスを使ってサーバー用ソフトウエアの管理を自動化する手法だ。開発や運用の効率を高められる。「成功するか分からない新規事業であり、コストをできる限り抑えたかった」と浜口部次長は振り返る。

 毎日放送はサーバーレスの手法を採用した先進企業の1社だ。まずシステム基盤を構築し、続いてオンプレミスで動いていた動画配信向けの別の基盤を2017年にサーバーレスで刷新。2つの基盤を2018年に統合した。現在、チャットボットなど他の領域にも適用を進めている。

「きん斗雲」のようなスピード

 システムの構築や刷新にクラウドを活用するのは、日本企業にとって今や当たり前になっている。「新サービスをすぐ始めたいからシステムをすぐに用意したい」「システム構築や運用の手間とコストがかかりすぎる」「アクセス数の急増などに即座に対応しにくい」といった課題を解決できるからだ。

俊敏さを高め、コストを下げる
図 クラウド活用の利点
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